LINEスタンプを作りました。
ChatGPTと一緒に、うちの猫2匹をキャラクターにしたやつです。
画像はできた。あとはLINE Creators Marketに登録するだけ。
作業時間は、だいたい10分。
そこで私は思いました。
「これ、自動化できるな」
この判断が、間違いでした。
🔧 IT関係者のよくない癖
10分の手作業を見ると、数時間かけて自動化したくなる。
これ、職業病だと思います。
今後もスタンプを作るつもりだったので、登録画面を自動操作するツールをChatGPTに作ってもらうことにしました。
「すぐできるでしょ」と思っていました。
💀 v1〜v9、全敗の記録
結果から言うと、全然すぐではありませんでした。
v1:文字化け
Windowsで起動したら、いきなり文字化け。
まだ何も始まっていない。
v2:Node.jsが入っていない
環境構築から。
まだスタンプの話をしていない。
v3:ポップアップが邪魔をする
LINE Creators Marketの案内が出てくる。
閉じる処理を追加。
v4:閉じたのに、透明な背景が残る
ポップアップは消えた。
でも見えない背景がクリックを吸い込む。
待機処理を追加。
v5:別のキャンペーン案内が横から出てくる
そういうのは先に言ってほしい。
強制クリックを追加。
v6:英語タイトル欄、見つかるのに入力できない
そこにあるのは分かってる。
でも入らない。
入力方式を変更。
v7:保存ボタンの先に、確認画面
「保存しますか?」
ツール、そこで停止。
OKを押す処理を追加。
v8:私が先に保存したら、ツールが迷子になる
基本情報を手動で保存しておいたら、ツールが「保存ボタンがない」と言って止まる。
既存の下書きから再開するツールを作成。
v9:画面に見えているタブを、見つけられない
「スタンプ画像」タブ。
私の目には、はっきり見えています。
ツールには、見えない。
ここで、私は言いました。
「無理ですね。やめましょう」
ちなみに、この時点でのスタンプは8個。
ツールはv9。
スタンプより、自動化ツールのバージョンの方が多い。
🛑 Claude Codeに聞いたら、止められた
ここまで来て、別のAI(Claude Code)にも聞いてみました。
「LINEスタンプの自動アップロード、できる?」
返ってきた答えは、こうでした。
技術的には可能。
でも、やめた方がいい。
理由①:規約に「自動化OK」と書いていない
LINE Creators Marketの規約を見ても、自動操作を明確に許可する記載はありません。
禁止と明記されていないから大丈夫、とはならない領域です。
理由②:審査通過後に、取り消される可能性がある
ここが一番刺さりました。
もし自動操作が問題と判断された場合、影響するのはこれから登録するスタンプだけではありません。
すでに審査を通ったものまで、取り消される可能性があります。
10分の作業を短縮するために、
作ったもの全部を賭ける。
👉 割に合わなさすぎる。
理由③:今まさに審査中
第1弾は、すでに審査リクエスト済み。
審査を待っているこのタイミングで、自動操作を繰り返す。
タイミングとして、最悪です。
理由④:手作業でも10〜15分
年に数セット出す程度なら、登録作業は毎回10〜15分。
その10分を減らすために、すでに何時間使ったのか。
考えてはいけません。
理由⑤:画面が変わったら壊れる
今回だけでも、ポップアップや画面構造にかなり振り回されました。
LINE側の画面が少し変わるだけで、また修正が必要になります。
直すのは、私です。
💡 自分のサーバーと、他社のサービスは違う
実は私、このブログの記事投稿はかなり自動化しています。
予約投稿の設定も、画像のアップロードも、AIにお願いしています。
じゃあ何が違うのか。
| ブログ(WordPress) | LINE Creators Market | |
|---|---|---|
| 持ち主 | 自分 | 他社 |
| 壊れたら | 自分で直す | 待つしかない |
| 規約 | 自分で決める | 相手が決める |
| 最悪の事態 | 記事が消える | アカウントごと消える |
自分の庭は好きに耕せる。
他人の庭では、大人しくしておく。
📝 学び:できることと、した方がいいことは違う
今回の一番の学びです。
「技術的にできる。だから自動化する」ではありません。
判断するときの軸は、たぶんこの5つ。
- 何回使うのか
- 手作業では何分かかるのか
- 壊れたとき、誰が直すのか
- 他社サービスの規約に触れないか
- 失敗したとき、何を失うのか
特に最後。
失うものが「時間」なのか「アカウント」なのかで、判断は変わります。
🤖 それでも、AIに任せた部分
登録作業は手作業に戻しました。
でも、それ以外はしっかり任せています。
- キャラクターデザイン
- セリフ案出し
- 絵の構図づくり
- アニメーションの動き設計
- 画像サイズの調整
- 背景透過
- APNG・PNGへの変換
- 申請用ZIPの作成
- 英語タイトルと説明文
面倒なところを全部自動化するのではなく、安全に任せられるところだけ任せる。
今のところ、これが正解っぽいです。
まとめ
10分を自動化しようとして、数時間を失いました。
でも、アカウントは失いませんでした。
ちなみに、今回作ったスタンプで一番最初に浮かんだセリフは、これでした。
「取りこぼしあり」
制作から申請まで、実際にいろいろ取りこぼしました😇
シリーズを象徴する1枚になっています。
🎉 追記:無事、発売されました
この記事を書いたあと、審査に約2週間。無事、通過しました。
自動化はできませんでしたが、1枚ずつ手で上げた結果、ちゃんと世に出ました。
次回は、制作そのものの話を書きます。
別の日に作業を再開したら、猫の絵柄が変わっていた話です🐾

