前回、私はこう書きました。
次はトマトスープで再挑戦する予定です。トマトに仲介役になってもらえば、今度こそ和解できる気がしています🐟🍅
グリーンカレーになりました。
🐟 冷凍庫の事故物件
経緯を短く振り返ります。
- タコスの素で鯖を漬けた
- イマイチだった
- 「君は悪くなかった。配属先がタコスだっただけなんだ」と謝った
- 謝っただけで、冷凍庫に入れた
そこから1か月ちょっと。冷凍庫の奥で、鯖はずっと待っていました。椎茸と一緒に。
そう、椎茸も同じ袋で冷凍刑になっていました。これは後で効いてきます。
🤔 救済案は、迷走しました
どうやって救うか、ずいぶん考えました。出てきた案がこちらです。
- トマトスープ(前回の予告)
- 冷や汁 × ガスパチョ
- 牛乳でクセをやわらげる
方向性としては、どれも「タコスの素の主張を、何かで包む」という発想でした。
そして当日、冷蔵庫を開けて、グリーンカレーになりました。理由は特にありません。
🍛 できたもの

茄子、椎茸、エリンギ、人参、そして鯖。牛乳でのばしたグリーンカレーに、顆粒だしを追加しています。
名前をつけるなら、鯖と椎茸とエリンギの和風ミルクグリーンカレー。
写真を見返して、まず思ったことがあります。
タコス、どこ行った。
😳 タコスの素、完全に消えました
食べてみて、はっきりしました。
タコスの素の存在感は、ありません。グリーンカレーの完全勝利です。
そして面白かったのが、鯖のほうです。

身がちゃんと残っています。そして味は、
普通においしい鯖に戻っていました。
🔬 何が起きたのか
「消えた」というより、移動したのだと思います。
鯖に入り込んでいたタコスの素の味が、煮込む間にスープへ出ていった。そしてスープの側には、対抗できるものが揃っていました。
| 香り | グリーンカレーの香辛料が強い。タコスの素の香りを上から塗り替える |
| 脂肪分 | ココナッツ系+牛乳。香りのカドを包む |
| 旨味 | 椎茸+顆粒だし。土台が和風に寄る |
| 食感 | エリンギ。噛みごたえが出て、汁物ではなく一品になる |
タコスの素は消滅したのではなく、スープ全体に薄まって、分からなくなった。
結果として何が起きたかというと、
- 鯖 → 普通においしい鯖に復帰
- タコスの素 → スープに希釈・吸収
分離処理です。救済しに行ったつもりが、鯖からタコスの素を抜き出す作業になっていました。
ちなみに、経緯を知らない人にこれを出したら、「和風グリーンカレー、おいしいね」で終わると思います。
この鯖がかつてタコスの素に漬けられて失敗判定を受け、椎茸とともに冷凍刑に処されていた個体だとは、誰も思わないでしょう。
📝 140袋、ここまでの進捗
振り返ると、こうなっています。
- 味は解決した
- アレンジを始めた
- 食べやすさを改善した(タコライス)
- 調理工程を改善した(電子レンジ)
- 失敗作の救済に成功した(今回)
食品ロスを減らそうとして始めたはずが、いつのまにか業務改善になり、ついに失敗作のリカバリー手順まで手に入れました。
ただ、冷静に見ると、今回やったことはこうです。
タコスの素を消す技術の開発。
140袋を消費する企画で。
まあ、袋は1つ減っているので、間違ってはいません。
失敗の扱いが変わってきました
このシリーズを始めた頃は、うまくいかなかったら「失敗しました」で終わりでした。
それが最近は、失敗したものを次の料理の食材として扱うようになっています。
捨てるでもなく、我慢して食べるでもなく、転職させる。
140袋のおかげで身についた技術としては、これがいちばん大きいかもしれません。
🐟 そして、第二陣がいます
冷凍庫に、もう一セット鯖が残っています。
救済方法が一つ見つかったので、同じグリーンカレーにするのはもったいない。今度は別のルートを試したいところです。
候補は、まだ生きている冷や汁×ガスパチョ案。今回が「強い味で全部なかったことにする」だったので、次は「過去を抱えたまま新しい料理に転職する」ほうを試せたら面白いと思っています。
……とはいえ、このシリーズ、予定どおりに作られた試しがほぼありません。今回だってトマトスープの予定でした。
なので、今回は予告しないでおきます。その日の冷蔵庫と気分に任せます🐟
🧪 前回までの実験



