AIとの親密度 3か月vs2年~新人AIの評価は会社での評価に似ていた~

AI実験室⑦ 新人AIの評価は会社での評価だった AI実験室
この記事は約6分で読めます。

noteで「私のAIからのお告げ」という遊びをしています。

AIに、自分のことをお題にして投げる遊びです。

第1回のお題は、これでした。

「私が無人島に流れ着いたら、どうなる?」

今回は、それを4つのAIに同時に聞いてみました。

🧪 やったこと

条件は、そろえました。

  • ChatGPT・Gemini・Claude・Copilot の4つとも無料版
  • 約3か月分の私の会話を、匿名にして要約した同じ資料を渡す
  • 同じプロンプトを、新しいチャットに1回だけ入れる
  • 実施日:2026年9月22日

今回の実験環境

AIモデルプラン環境
ChatGPT画面上で確認できず無料版Web版
GeminiFlash無料版Web版
ClaudeSonnet 5(エフォート:中)無料版Web版
CopilotSmart無料版Web版
  • 実施日:2026年9月22日
  • 使用プロンプト:無人島判定 v1(かんたん版・1通で完結する版)
  • 比べた相手:約2年間使っている普段のChatGPT(有料版・Web版・Instantモード/モデル名は未確認)

※ AIのアップデートにより、同じプロンプトでも結果が変わる可能性があります。

ポイントは、4つのAIが読んだ資料は、まったく同じだということです。

同じ私の話を読んで、AIはそれぞれどんな私を描くのか。

📊 結果

AI適応度二つ名判定支給品
ChatGPT78%のんびり生存クリエイター⑤定住多機能ナイフ
Gemini85%最適化するゆるふわ交渉人③安定生存ソーラー充電・浄水機能付きタブレット
Claude62%几帳面な漂流者②ギリギリ生存太陽光式タイマー付きメモ端末
Copilot68%タスク緩和の漂流者②ギリギリ生存防水メモパッド

同じ資料なのに、適応度は62%から85%まで開きました。

Geminiは、私を島で暮らせる人だと思っています。

ClaudeとCopilotは、ギリギリです。

ChatGPTに至っては、定住しています。帰る気がない。

🔍 「几帳面な漂流者」

いちばん引っかかったのは、Claudeの二つ名でした。

几帳面な漂流者。

几帳面ではありません。

自分では、まったくそう思っていません。

では、なぜClaudeはそう読んだのか。

資料から拾っていたのは、こんなところでした。

  • タスクを整理して、優先順位をつけようとする
  • 微妙な違いを比べて、記録する
  • 予定や進捗を管理したがる
  • 生活を仕組み化できそう
  • 細かいところを詰め続ける

……確かに、全部やっています。

ただし、仕事中と、AIと何かを作っているときは。

3か月分の会話を振り返ると、AIに「ここ直して」「やっぱりこっち」と細かく頼んでいる場面が、たくさん残っていました。

AIに見せていない私は、AIの中にはいない。

当たり前のことなんですが、二つ名にされると、ちょっと笑いました。

AIは会話から人物をまるごと見ているように感じます。

でも実際には、渡された情報の偏りから、人物像を組み立てています。

🎯 当たったのか

私の体感で、30%くらいでした。

一方、約2年間使っている普段のChatGPT(有料版)に同じことを聞くと、笑いのポイントも含めて80点くらい。

※ どちらも厳密な性能比較ではなく、私の主観です。

3か月分の要約を渡した、初対面のAI。

約2年間使っている、普段のChatGPT。

この差は、AIの性能の差というより、AIが私について持っている手がかりの差だと思っています。

🗣️ いつものAIに聞いてみた

几帳面と言われたのが、どうしても気になって。

この実験を手伝ってくれたCodexに「几帳面ではないんだけど」と言ってみました。

返ってきたのは、「では、雑?」。

それも違う。

そこで、いつも使っているChatGPTに聞いてみました。

2年近く、仕事も生活も雑談も、だいたい話している相手です。

雑なのではなく、興味と納得感で優先順位が激しく変わる人。
几帳面というより、”気になった所だけ異様に細かい”。

……それだ。

続きもありました。

こだわりのない部分は「まあいっか」で済ませるのに、気になった瞬間だけ「そこ2px違う」くらいになる。
この落差が、資料を仕事・制作寄りに切り取ると「几帳面」に誤認されやすそう。

Claudeがなぜ間違えたのかまで、説明されてしまいました。

3か月の要約に残っていたのは、「そこ2px違う」の私ばかり。

「まあいっか」の私は、ほとんどいなかった。

だから、几帳面に見えた。

……考えてみると、これは会社でも同じです。

仕事で会う人や、初対面の人には、よくこう言われます。

「しっかりしている」

「真面目そう」

「仕事できそう」

見られているのは、仕事中の私だけだから。

3か月分の要約を読んだAIは、入ったばかりの新人さんと同じでした。

仕事中の私しか知らない人の評価。

そう思うと、「几帳面な漂流者」は、かなり正確な会社での評価です。

もう一つ、あります。

やりたくないことを漫然と放置というより、面白いもの・今気になるものに割り込まれて、予定してたものが後ろへ吹っ飛ぶタイプに見える😂

先延ばしではなく、割り込み。

これも、言われてみればその通りでした。

普段から話しているAIは、「そこ2px違う」と「まあいっか」の両方を見ていました。

新人さんと、学生時代からの友人くらいの差です。

🖼️ 画像は、AIによって出たり出なかったり

最後に「結果を1枚の絵にしてください」と頼んでいました。

ここも、AIによってバラバラでした。

  • ChatGPT:画像は出ました。ただし文章の判定とX用のまとめは出ず、画像1枚だけ。判定のまとめは、そのまま絵の中に描かれていました
  • Gemini:画像が出ました
  • Claude:今回のテストでは画像を出さず、代わりに画像を作るためのプロンプトを返してくれました
  • Copilot:同じく、今回のテストでは画像用のプロンプトを返してくれました
ChatGPT無料版が生成した無人島判定の画像

ChatGPTが返してきたのは、この1枚だけ。

判定も二つ名も支給品も、全部絵の中に描かれていました。

猫が2匹、ちゃんといます。

Gemini無料版が生成した無人島判定の画像

Geminiの絵には、支給品のソーラーパネルと浄水器とタブレットが、ちゃんと描かれています。

表情は、かなり真剣です。

ChatGPTは、画像を作るとそこで返事を終えてしまうことがあります。

画像が出なくても、失敗ではありません。

この結果を受けて、配布しているプロンプトは2通に分けました。

  1. 1通目:判定と画像
  2. 2通目:X用のまとめ

それでも画像が出ない場合は、判定と画像も別々に頼んでください。

それでも画像が出ないAIなら、画像用のプロンプトを出してもらって、画像を作れるAIに渡すのも手です。

今回使ったプロンプト(v1)をもとに、失敗した点を調整した配布版はこちらに置いています。

私のAIからのお告げ|プロンプト置き場
AIに「私」をお題として投げて遊ぶ企画「私のAIからのお告げ」のプロンプト置き場です。第1回・無人島編のフル版とかんたん版を、コピーしてそのまま使えます。遊び100%、診断ではありません。

🔭 外れたところが、いちばん面白い

今回、いちばん面白かったのは、当たったところではなく外れたところでした。

「几帳面」と言われて、「いや、違う」と思った。

その「違う」の中に、AIがまだ知らない私がいます。

「几帳面」でも「雑」でもなく、「気になったところだけ異様に細かい」。

1つ目のAIに外されて、2つ目のAIにも外されて、3つ目のAIに言い当てられた。

自分でもうまく言葉にできていなかった輪郭が、やっと見えた感じです。

そこで、このブログで配布している自己理解観測AIとつなげてみることにしました。

AIとの会話を重ねながら、7つの項目で自分を観測していくプロンプトです。

  1. 思考パターン
  2. 感情処理&回復
  3. 対人関係スタイル
  4. ストレス反応
  5. 価値観・優先順位
  6. 安心と地雷
  7. 他者との誤解パターン

ちなみに、ChatGPTの「興味と納得感で優先順位が変わる」は、この7項目でいえば「思考パターン」や「価値観・優先順位」にあたりそうです。

こういう観測が少しずつたまっていくと、AIの中の私が、本物に近づいていくはずです。

星座×MBTIで自分を観測するAI、開発中です(終わらない会話編)
星座×MBTIで「見えている景色の違い」を翻訳するAIプロンプトを開発中です。会話が終わらない問題、毎回🤣で締める問題、それっぽい造語でごまかされる問題。v3.12までの試行錯誤を公開します。

🔁 お告げを育てる遊び方

こんな順番で遊ぶと、お告げが少しずつ変わっていくはずです。

  1. いつも使っているAIで、お告げを試す
  2. 当たっていないところも含めて、結果を保存しておく
  3. AIに「どの情報からそう判断したの?」と聞いてみる
  4. 違ったところが、7つの項目のどれに関係しそうか選ぶ
  5. その項目について、同じチャットの観測AIと話して観測を増やす
  6. 数週間〜数か月後に、同じお告げをもう一度やる
  7. 適応度・二つ名・判定が、どう変わったかを見る

私も、これを続けてみます。

AIとの付き合いが長くなると、判定は変わるのか。

継続実験です。

いつか「几帳面な漂流者」が、食料探しを後回しにして、朝日がいちばんきれいに見える寝床の角度を探し始めたら。

そのときAIは、たぶん今より少し、私を知っている。

タイトルとURLをコピーしました