「洋服を登録して、天気予報と連動して今日の服を選んでくれるコンシェルジュ、作らない?」
雑談で出たひと言でした。
そこから1日でアプリの試作品ができて、そして猫と服が同点になりました。
👗 作りたかったもの
朝、アプリを開いて「今日なに着る?」と聞くと、今いる場所の天気と気温を見て、自分が持っている服の中から組み合わせを出してくれる。
「夜は下がるので羽織を持っていってください」まで言ってくれたら最高です。
大事なのは手持ちの服だけで選ぶこと。おしゃれな提案はいりません。持っていない服を勧められても着られないので。
それと、使うほど自分仕様になってほしい。
- 22℃でも私は寒い
- 仕事の日はスニーカーNG
- このトップスとこのボトム、合わせたら微妙だった
こういうことを毎朝アンケートで聞かれたら面倒なので、却下した理由と、着た後の感想から少しずつ覚える形にしたい。
🧺 一番の難所は「服の登録」でした
アプリの構想を練っていて、すぐに分かったことがあります。
服の登録が面倒だと、絶対に使われない。
手持ちの服が50着あったとして、50回フォームに入力する人はいません。私もやりません。
だから理想はこうです。
服を床に置いて撮る
↓
AIが自動でタグ付け(白/半袖/ブラウス/薄手/春夏/きれいめ)
↓
ユーザーは間違いだけ直す
機能を絞って、まずは3つだけ作ることにしました。
- 写真で服を登録する
- 天気を取得する
- コーデを3案出す
🐱 そして、猫が出てきました
写真を10枚ずつ投入して、工程ごとに確認していきました。
最初に起きたのがこれです。
服の候補に、猫が出てくる。
一期さんです。うちの猫です。服ではありません。
修正を頼んだら猫は消えました。よかった、と思ったのも束の間、次はこうなりました。
トップスの候補に、顔が出てくる。
自分の顔です。着ているわけではありません。
そして極めつけがこれでした。
猫と服が、同点。
AIの中で、猫である確率と服である確率が並びました。どちらとも言えない、という判定です。
言われてみれば、毛の質感と布の質感は近いのかもしれません。納得はできませんが、理屈は分かります。
🔍 誤判定は、こんなに出ました
| 猫が服の候補に出る |
| 顔がトップスの候補に混ざる |
| トップスの写真がボトムスと判定される |
| 洋服20枚を入れたのに、3枚しか候補にならない |
| 服として認識してほしかった1枚が、候補から消える |
| 猫と服が同点 |
| 「確認対象」のチェックボックスが押せない |
| 2枚目の処理で5分間フリーズ(したように見えた) |
| 画像の読み込みエラーが多発 |
| 季節もカテゴリも、ユーザーが直せない |
1日でこれだけ出ました。
📝 バグより多かったのは「人が使えない」の指摘
ここが一番の発見でした。
私が出した指摘を並べてみると、技術的なバグより「人が使えるかどうか」の話のほうが多かったんです。
- 選択中の色分けが薄い → 見分けがつかない人がいる
- 進捗が見えない → 動いているのか止まったのか分からない
- 「確認対象」と書いてあるのに直せない → 戻せないなら「対象外」と書くべき
- この画面で何を確認しているのか説明がない
- スカートとアウターの項目自体がない
特に「確認対象」の件は象徴的でした。
画面には「確認対象」と書いてあるのに、チェックボックスが押せない。つまり弾かれた写真を見せられているだけで、戻すことができない。
これは動作としては正常です。エラーではありません。でも、使う側は「確認できるはず」と思って触ります。
AIは動くものを作ります。でも「使えるかどうか」は、人が見ないと出てきません。
言葉の選び方、色の濃さ、待っているときの不安。この辺りは、実際に触った人からしか出てこない指摘でした。
⛔ そして、利用枠が尽きました
ここまでで、写真から服を登録するところまでは動くようになりました。
次は天気連携だ、と指示書を用意して、投げようとした瞬間です。
実装を担当していたAIの利用枠が、尽きました。
復活は8月8日。1週間の強制休止です。
AIで作っていると、こういう止まり方をするんだなと思いました。エラーでもバグでもなく、使いすぎで止まる。
📱 いま動いているもの/まだ無いもの
| 動くもの | まだ無いもの |
|---|---|
| 写真から服の候補を抽出 | 天気の連携 |
| 誤判定の修正(カテゴリ・季節) | コーデの組み合わせ表示 |
| マイクローゼットへの登録 | 外部から使える環境 |
| 衣替えチェック | ― |
肝心の「今日なに着る?」は、まだ答えてくれません。服を登録できるだけです。
🙏 あなたのスマホで試してみませんか
ここからが本題です。
いま動いているのは「私の写真では動いた」という状態でしかありません。
私の服、私の部屋の照明、私のスマホ。この3つが揃った条件でしか確認していない。
他の人の写真で動くかどうかは、他の人に試してもらうしかありません。
といっても、写真を私に送っていただくわけではありません。
アプリをお渡しするので、ご自身のスマホで、ご自身の写真を使って動かしてみてください。写真は端末から出ませんし、私が見ることもできません。
教えていただきたいのは、写真そのものではなく「どう動いたか」です。
猫と服を間違えるくらいなので、たぶんまだ何か出ます。それを見つけたいです。
試していただきたいこと
- お手持ちの写真(服が写っているもの/服だけを撮ったもの)から、クローゼットに登録するまで
- 誤判定が出たら、それを教えてください
- 「ここが分かりにくい」も大歓迎です
条件
- Androidスマートフォンをお使いの方
- 開発途中のため、誤判定・表示崩れがあります
- 感想を教えてくださる方
お礼について
テストにご協力いただいた方には、将来つくる予定の有料機能(コーデの組み合わせ提案など)を、一定期間無料でお使いいただけるようにしたいと考えています。
まだ有料版そのものが影も形もないので約束はできませんが、そのつもりで進めています。
🔒 写真の扱いについて
ここは先に書いておきます。写真を預けるのは不安だと思うので。
- 写真はサーバーに送信しません。すべて端末の中で処理します
- 私が皆さんの写真を見ることはできません
- 顔を判別する機能は入れていません(人物の写真は、ご自身で選んでいただく方式です)
- 登録した服のデータは、端末内に保存されます
- 削除したいときは、アプリのデータを消せば全部消えます
この方針は、開発を始める前に決めました。便利さより、預からないことを優先しています。
ご興味のある方は、お問い合わせページからご連絡ください。準備ができ次第、お試しいただく方法をご案内します。
📝 1日やってみて分かったこと
- AIは、動くものを驚くほど速く作る
- でも「使えるかどうか」は判定できない
- 誤判定は必ず出る。隠すより見つけるほうが早い
- そして使いすぎると止まる
一番おもしろかったのは、指摘のほとんどがプログラムの話ではなかったことです。
色が薄い。言葉が実態と違う。待たされると不安になる。
全部、人間側の話でした。
続きは、AIの利用枠が戻ったら書きます。
次は天気連携です。ちゃんと「今日なに着る?」に答えられるようにしたい🐾
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