noteで「私のAIからのお告げ」という遊びをしています。
AIに、自分のことをお題にして投げる遊びです。
第1回のお題は、これでした。
「私が無人島に流れ着いたら、どうなる?」
今回は、それを4つのAIに同時に聞いてみました。
🧪 やったこと
条件は、そろえました。
- ChatGPT・Gemini・Claude・Copilot の4つとも無料版
- 約3か月分の私の会話を、匿名にして要約した同じ資料を渡す
- 同じプロンプトを、新しいチャットに1回だけ入れる
- 実施日:2026年9月22日
今回の実験環境
| AI | モデル | プラン | 環境 |
|---|---|---|---|
| ChatGPT | 画面上で確認できず | 無料版 | Web版 |
| Gemini | Flash | 無料版 | Web版 |
| Claude | Sonnet 5(エフォート:中) | 無料版 | Web版 |
| Copilot | Smart | 無料版 | Web版 |
- 実施日:2026年9月22日
- 使用プロンプト:無人島判定 v1(かんたん版・1通で完結する版)
- 比べた相手:約2年間使っている普段のChatGPT(有料版・Web版・Instantモード/モデル名は未確認)
※ AIのアップデートにより、同じプロンプトでも結果が変わる可能性があります。
ポイントは、4つのAIが読んだ資料は、まったく同じだということです。
同じ私の話を読んで、AIはそれぞれどんな私を描くのか。
📊 結果
| AI | 適応度 | 二つ名 | 判定 | 支給品 |
|---|---|---|---|---|
| ChatGPT | 78% | のんびり生存クリエイター | ⑤定住 | 多機能ナイフ |
| Gemini | 85% | 最適化するゆるふわ交渉人 | ③安定生存 | ソーラー充電・浄水機能付きタブレット |
| Claude | 62% | 几帳面な漂流者 | ②ギリギリ生存 | 太陽光式タイマー付きメモ端末 |
| Copilot | 68% | タスク緩和の漂流者 | ②ギリギリ生存 | 防水メモパッド |
同じ資料なのに、適応度は62%から85%まで開きました。
Geminiは、私を島で暮らせる人だと思っています。
ClaudeとCopilotは、ギリギリです。
ChatGPTに至っては、定住しています。帰る気がない。
🔍 「几帳面な漂流者」
いちばん引っかかったのは、Claudeの二つ名でした。
几帳面な漂流者。
几帳面ではありません。
自分では、まったくそう思っていません。
では、なぜClaudeはそう読んだのか。
資料から拾っていたのは、こんなところでした。
- タスクを整理して、優先順位をつけようとする
- 微妙な違いを比べて、記録する
- 予定や進捗を管理したがる
- 生活を仕組み化できそう
- 細かいところを詰め続ける
……確かに、全部やっています。
ただし、仕事中と、AIと何かを作っているときは。
3か月分の会話を振り返ると、AIに「ここ直して」「やっぱりこっち」と細かく頼んでいる場面が、たくさん残っていました。
AIに見せていない私は、AIの中にはいない。
当たり前のことなんですが、二つ名にされると、ちょっと笑いました。
AIは会話から人物をまるごと見ているように感じます。
でも実際には、渡された情報の偏りから、人物像を組み立てています。
🎯 当たったのか
私の体感で、30%くらいでした。
一方、約2年間使っている普段のChatGPT(有料版)に同じことを聞くと、笑いのポイントも含めて80点くらい。
※ どちらも厳密な性能比較ではなく、私の主観です。
3か月分の要約を渡した、初対面のAI。
約2年間使っている、普段のChatGPT。
この差は、AIの性能の差というより、AIが私について持っている手がかりの差だと思っています。
🗣️ いつものAIに聞いてみた
几帳面と言われたのが、どうしても気になって。
この実験を手伝ってくれたCodexに「几帳面ではないんだけど」と言ってみました。
返ってきたのは、「では、雑?」。
それも違う。
そこで、いつも使っているChatGPTに聞いてみました。
2年近く、仕事も生活も雑談も、だいたい話している相手です。
雑なのではなく、興味と納得感で優先順位が激しく変わる人。
几帳面というより、”気になった所だけ異様に細かい”。
……それだ。
続きもありました。
こだわりのない部分は「まあいっか」で済ませるのに、気になった瞬間だけ「そこ2px違う」くらいになる。
この落差が、資料を仕事・制作寄りに切り取ると「几帳面」に誤認されやすそう。
Claudeがなぜ間違えたのかまで、説明されてしまいました。
3か月の要約に残っていたのは、「そこ2px違う」の私ばかり。
「まあいっか」の私は、ほとんどいなかった。
だから、几帳面に見えた。
……考えてみると、これは会社でも同じです。
仕事で会う人や、初対面の人には、よくこう言われます。
「しっかりしている」
「真面目そう」
「仕事できそう」
見られているのは、仕事中の私だけだから。
3か月分の要約を読んだAIは、入ったばかりの新人さんと同じでした。
仕事中の私しか知らない人の評価。
そう思うと、「几帳面な漂流者」は、かなり正確な会社での評価です。
もう一つ、あります。
やりたくないことを漫然と放置というより、面白いもの・今気になるものに割り込まれて、予定してたものが後ろへ吹っ飛ぶタイプに見える😂
先延ばしではなく、割り込み。
これも、言われてみればその通りでした。
普段から話しているAIは、「そこ2px違う」と「まあいっか」の両方を見ていました。
新人さんと、学生時代からの友人くらいの差です。
🖼️ 画像は、AIによって出たり出なかったり
最後に「結果を1枚の絵にしてください」と頼んでいました。
ここも、AIによってバラバラでした。
- ChatGPT:画像は出ました。ただし文章の判定とX用のまとめは出ず、画像1枚だけ。判定のまとめは、そのまま絵の中に描かれていました
- Gemini:画像が出ました
- Claude:今回のテストでは画像を出さず、代わりに画像を作るためのプロンプトを返してくれました
- Copilot:同じく、今回のテストでは画像用のプロンプトを返してくれました

ChatGPTが返してきたのは、この1枚だけ。
判定も二つ名も支給品も、全部絵の中に描かれていました。
猫が2匹、ちゃんといます。

Geminiの絵には、支給品のソーラーパネルと浄水器とタブレットが、ちゃんと描かれています。
表情は、かなり真剣です。
ChatGPTは、画像を作るとそこで返事を終えてしまうことがあります。
画像が出なくても、失敗ではありません。
この結果を受けて、配布しているプロンプトは2通に分けました。
- 1通目:判定と画像
- 2通目:X用のまとめ
それでも画像が出ない場合は、判定と画像も別々に頼んでください。
それでも画像が出ないAIなら、画像用のプロンプトを出してもらって、画像を作れるAIに渡すのも手です。
今回使ったプロンプト(v1)をもとに、失敗した点を調整した配布版はこちらに置いています。

🔭 外れたところが、いちばん面白い
今回、いちばん面白かったのは、当たったところではなく外れたところでした。
「几帳面」と言われて、「いや、違う」と思った。
その「違う」の中に、AIがまだ知らない私がいます。
「几帳面」でも「雑」でもなく、「気になったところだけ異様に細かい」。
1つ目のAIに外されて、2つ目のAIにも外されて、3つ目のAIに言い当てられた。
自分でもうまく言葉にできていなかった輪郭が、やっと見えた感じです。
そこで、このブログで配布している自己理解観測AIとつなげてみることにしました。
AIとの会話を重ねながら、7つの項目で自分を観測していくプロンプトです。
- 思考パターン
- 感情処理&回復
- 対人関係スタイル
- ストレス反応
- 価値観・優先順位
- 安心と地雷
- 他者との誤解パターン
ちなみに、ChatGPTの「興味と納得感で優先順位が変わる」は、この7項目でいえば「思考パターン」や「価値観・優先順位」にあたりそうです。
こういう観測が少しずつたまっていくと、AIの中の私が、本物に近づいていくはずです。

🔁 お告げを育てる遊び方
こんな順番で遊ぶと、お告げが少しずつ変わっていくはずです。
- いつも使っているAIで、お告げを試す
- 当たっていないところも含めて、結果を保存しておく
- AIに「どの情報からそう判断したの?」と聞いてみる
- 違ったところが、7つの項目のどれに関係しそうか選ぶ
- その項目について、同じチャットの観測AIと話して観測を増やす
- 数週間〜数か月後に、同じお告げをもう一度やる
- 適応度・二つ名・判定が、どう変わったかを見る
私も、これを続けてみます。
AIとの付き合いが長くなると、判定は変わるのか。
継続実験です。
いつか「几帳面な漂流者」が、食料探しを後回しにして、朝日がいちばんきれいに見える寝床の角度を探し始めたら。
そのときAIは、たぶん今より少し、私を知っている。

